挨拶状あれこれ【ブログ】

 

最近は様々な連絡がメールやLINEで済んでしまう時代ですね。
しかし、やはりビジネスの場や少々畏まった場合には「挨拶状」が使われます。
単カードや二つ折りカード、少しくだけたケースではハガキに印刷する事もあるこの挨拶状。
意外と原稿を頂いた時に修正している部分があるのです。 

以前ご紹介した「句読点を全てスペースに置き換える」というのもそうなのですが、本日はこれまた修正させて頂くケースが多い頭語結語について少々。

挨拶状のお約束としては、「頭語→時候の挨拶→起こし語(さて、ところで等)→本文→結語→日付→名前」というのが定番でしょうか。

さて、「頭語」とは。
「拝啓」とか、「謹啓」とか、挨拶文の最初につくアイツです。
一番良く使われるのは「拝啓」でしょうか。
ご存知の方も多いかと思いますが、この頭語を何で起こすかによって、結語は決まってくるのですね。
解釈はいくつかあったりしますが、通常「拝啓」であれば「敬具」、「謹啓」であれば「敬白」「謹言」を使うのがお約束事です。
何が違うのか。
「拝啓」よりも「謹啓」の方が改まった場合に使われます。
相手に対する敬意の表し方がより強いといいましょうか…。

これはもうお約束事ですので、「頭語」と「結語」の組合せが違っている場合は、修正させていただいております。

そしてよく見る頭語がもう一つ。
ビジネス文書で使われることはほぼありませんが、「前略」。

個人のお客様からのご注文だと、「前略」を使われるケースもあるのですが、これもまた修正させて頂くケースが多い頭語。
「拝啓」よりもくだけた頭語になりますので、「前略」に対してはあまり畏まった結語は使いません。
結語には「草々」を使うケースが多いですね。

ただ、「前略」の場合の修正させていただく事が多いのは結語とは違う部分。

「前略」なのに略されていないケースが多いのです。

そう、「前略」ですから、「前」を「略」さなければいけないわけです。
じゃあ「前」って何だよ!…ですよね(笑)

「前略」の「前」とは、挨拶状のお約束の内、「時候の挨拶」の部分。

ですから、「前略」で始まって時候の挨拶が入っているのはおかしいのですが、意外とこれ、入ってしまっているケースが多いんです。
こういう場合は、お客様にご説明の上、修正させていただきます。

修正の話はこれくらいにして、最後に一つ、意外と知らない方も多い結語のお約束。
「かしこ」ってありますよね。
これもれっきとした結語なんですが、ちょっと変わった位置づけの結語なんです。
「かしこ」は万能の結語。
あらゆる頭語を「かしこ」で結んでいいんです。
ただし、条件付きで。

女性限定。

そうなんです、「かしこ」は女性しか使えない結語なんですね。
やわらかい印象で、女性らしくステキな結語だと思います。

ただし、この万能な「かしこ」も、さすがにビジネス文書では使えませんのでご注意を。

出そうと思うと意外と書き方がわからなかったりする挨拶状。
そんな挨拶状の文例集もご用意しておりますので、お困りの際は是非ご活用ください。

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時候の挨拶一覧・挨拶状文例集

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