金曜キネマ Vol.125『ワンダー 君は太陽』【横浜印刷会社のスタッフブログ】

不定期連載金曜キネマ。
第125回は
『ワンダー 君は太陽』

現在公開中の作品です。



あらすじはYahoo!先生にお任せで。

■STORY
遺伝子の疾患により、人と違う顔を持って生まれてきた10歳の少年オギー。
幼い頃から母のイザベルと自宅学習をしてきたが、小学校5年生にして初めて学校へ通うことになる。
クラスメイトと仲良くなりたい彼の思いとは裏腹に、周囲からは避けられてしまい……

予告編はこちら↓

主人公のオギー役には『ルーム』で素晴らしい演技を見せたジェイコブ・トレンブレイ。
両親役はオーエン・ウィルソン、ジュリア・ロバーツが演じています。
とてもファンタジックに始まる本作。
ヴィジュアル的にもポップに作られているのですが、登場人物に寄り添って観ていると描かれているのはなかなかにヘビーな現実です。

人と違う顔を持って生まれてきたオギー。
27回の手術を繰り返し、本人曰く「まし」になった彼は今10歳。
スター・ウォーズが大好きで父親とジェダイごっこをして元気に遊びながらも、ずっと母親と自宅学習をしている彼は学校に行ったことがありません。
もちろん同世代の友だちはおらず、外では顔が見えないよう宇宙飛行士のヘルメット姿。
母・イザベルは自分の夢を中断し、彼に愛を注いでいます。

しかし、そんな彼にも転機が。
両親はオギーを学校に通わせることにしたのです。
彼自身も怖がりながらも学校に行くことを決意します。
しかしそこはオギーにとって楽な場所ではありませんでした。
この大きな壁を彼は、家族は乗り越えられるのか…そこにはどんな変化が待っているのか…。

初めて外のコミュニティに属したオギーはたくさん傷つき、たくさん学び、立ち止まったりしながらも前に進むことを選んでゆきます。
それは家族や周囲の人々も同じ。
物語はオギーの目線だけではなく友人のジャックや姉・ヴィアのエピソードなどがテンポよく織り込まれつつ紡がれていくので、それぞれがどんな気持ちでいるのか、見た目の距離感と心の距離感がどう変化しているのかが無理なくすっと胸にしみ込んできます。

心無い言葉をかける人もいます。
関わらない方がいいと遠巻きにしている人もいます。
関わりたいけれど関われない人もいます。

そんな彼らみんなが、不器用ながらも辛抱強く前に進んでゆく物語。

そんなのご都合主義のありがちな映画でしょ?
見た目の違いで心無い言葉をぶつける人なんて現実にはそういるもんじゃないでしょ?

そう思われるかもしれません。
しかし現実にいるんですよこれが、世の中には(笑)
私もとある事情からそういう言葉や態度の壁にぶつかってきた時代がありました。
そういう言葉を受けるたびに気にしないふりをする。
周囲の「心ある」人たちには気を遣わせたくないので、投げられた言葉や態度は自分一人の心の中にグッと押し込める。

それってものすごく消耗するんです、心が。
するとそのうち、消耗しないように自分に暗示をかけていくようになります。
大丈夫。
あんな人の言うことは気にするな。
自分は気にしない。
自分には強い心がある。

そして、開かれることのない頑なな心が出来上がります(笑)

しかしオギーはたくさん傷ついて頑なになることもあったけれど、最終的には素晴らしいものを手に入れるんですよね。
それは、受け入れる心。
彼が時に周囲の助けを借りながら前に進もうともがく姿が、私の頑なな心にも清々しい風穴をあけてくれました。
ああ、素敵だなと素直に思えたんですよね。
登場人物それぞれの楽しいことも嫌なこともある日常が描かれますが、どれもがどこかあたたかい。
観終わってみると誰もが愛おしい。
そんな素敵な映画でした。

皆さま週末のご予定はお決まりですか?
たまには映画なんて、いかがですか?


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