誤植【ブログ】

誤植
印刷業界で、文字組版のことを古くから“植字”(しょくじ)と呼んでおりまして、
以前に紹介しました活版印刷の鉛活字を文字どおり“植える”作業からこう呼んでおります。
その後に写真技術を用いた写真植字が進み現在のDTPとなるのですが、
すべて人間の手作業によるものなので間違いが起こる事が稀にあります。
それを“誤植”と呼ぶのですが、
我々印刷業界や出版業界では時に重大な事故になりかねない大変なことなのです。
時折新聞の一部分に「お詫びと訂正」として掲載されているのをご存じの方も多いでしょう。
特に人名や商品名・住所・電話番号などは全く関係のない方にご迷惑をおかけしてしまうかもしれないので取扱いは慎重になります。
先日TVを観ていて気が付いてしまったのが、千葉県の房総半島を旅する番組中 地元の漁師町にある「大漁旗」を制作する工房を紹介していましたが、画面には大きく「大漁」の文字が入った大漁旗が映し出されているにも関わらず、画面下部のテロップには「大量旗」の文字が・・・・
映像を見ていれば確かに「大漁」の文字が入った「旗」を映しているので意味は通じるでしょうが、
もし画像などない文字だけの印刷物でこれを記事として紹介したら?と考えてしまう方がいるかもしれません。
とたんにクレームの嵐です、たとえそれがTVでも同じこと。
もしかしたら番組制作スタッフの誰もが気がつかずにそのままスルーしたか本気で「大量」と思ったかわかりませんが原因はおそらく入力ミスでしょう。
世の中にはこれをネタに番組スポンサーやTV局にクレームを入れる輩がいるやもしれません。

文字で情報を伝える情報伝達産業の一員として常に心掛けなければいけない戒めです。

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